巨人電撃入団テストの乙坂智　合格へ…攻守でアピール成功、海外渡り歩いたハングリー精神に期待
２軍の試合前練習に入団テストとして参加した乙坂は、マシン打撃で打ち込む（カメラ・宮崎　亮太） 画像（1枚）

　元ＤｅＮＡの乙坂智外野手（３１）が１１日、Ｇ球場で巨人の入団テストを受けた。阿部監督らが見守る中、フリー打撃、守備練習で状態の良さをアピール。

球団は慎重に検討した結果、合格の方向で調整を進めることが明らかになった。近日中に入団が正式決定する見込みだ。

　２１年までＤｅＮＡで１０年間プレー。メキシコ、ベネズエラ、米独立リーグなどを転々とし、今年５月にはマリナーズとマイナー契約を結び３Ａで９試合に出場したが、現地６月２８日に自由契約となり、約１週間前に帰国。「野球選手である以上は必要としてくださる球団に」と一番最初にオファーをくれた巨人のテストを受ける決断をした。

　この日は巨人のＴシャツと帽子で汗を流し「持っている力を全て提供できたらと思って、日本に帰ってきました」と語った。巨人は外野が補強ポイントだっただけに、海外で培ったハングリー精神を発揮することが期待される。

　◆乙坂　智（おとさか・とも）１９９４年１月６日、横浜市生まれ。３１歳。横浜３年時に春夏連続で甲子園出場。２０１１年ドラフト５位で横浜（現ＤｅＮＡ）入団。１４年５月３１日のロッテ戦（ＱＶＣ）で代打でプロ初打席アーチを記録。

２１年オフにＤｅＮＡを戦力外となり、その後メキシカンリーグや米独立リーグを経て２５年５月にマリナーズとマイナー契約。３Ａタコマで９試合に出場した。ＮＰＢ通算は４６８試合で打率２割２分９厘、１０本塁打、５３打点。１８０センチ、８２キロ。右投左打。

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