◆第107回全国高校野球選手権栃木大会▽2回戦 作新学院8―1小山=7回コールド(16日・エイジェック)

 作新学院が7回コールドで小山を下し、初戦突破を果たした。不適切な指導のため、6月9日から6か月間の謹慎処分を受けた小針崇宏監督(42)に代わり指揮を執った佐藤充彦監督代行(41)は、公式戦初采配初勝利を手にした。

 「初戦で緊張感があった。まず1つ勝てたことにホッとしています」と佐藤監督代行。1回表に小山に1点を先取されたが、その裏に3点を奪い逆転。その後も小刻みに得点し、11安打8得点と圧倒した。

 大会直前の指揮官の交代。佐藤監督代行は「監督が代わっても、新しく何かが変わることはない。作新学院としてこのチームで勝ち上がる。それが甲子園につながっていく。それだけを意識してやってほしい」と選手に伝えたという。「『初戦はコールドにしよう』という話をしていたので、うれしい。色々なことがあっても、甲子園優勝という目標へ、自分たちがやるべきことは変わりません」と主将の葭葉(よしば)慶治中堅手(3年)。夏の甲子園出場16度、優勝2度の実績を誇る名門が、試練を乗り越え好スタートを切った。

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