◆米大リーグオールスター ナ・リーグ6―6ア・リーグ(15日、米ジョージア州アトランタ=トゥルイストパーク)

 今年のMLBオールスター戦はナ・リーグが2点リードの9回にア・リーグが6―6の同点に追いつき、ホームランダービーで勝負を決する特別ルールの延長戦「スイングオフ」に突入。ナ・リーグが4―3で勝利し、通算成績は45勝48敗2分けとなった。

 ナ・リーグのロバーツ監督(ドジャース)、ア・リーグのブーン監督(ヤンキース)が出場ロースターから3人ずつを選んで行われた「スイングオフ」は各選手が3スイングずつ行い、合計のホームラン数が多いリーグの勝利というルールで実施された。ナ・リーグ2人目のシュワバー(フィリーズ)が“3振3発”の活躍を見せ、3人目のアロンソ(メッツ)まで出番が回ることなく勝利が決まった。スイングオフの結果は以下の通り。試合では2打数無安打1四球だったシュワバーがMVPに輝いた。

〈ア1〉ルーカー(アスレチックス)2本

〈ナ1〉ストワーズ(マーリンズ)1本

〈ア2〉アロザレーナ(マリナーズ)1本

〈ナ2〉シュワバー(フィリーズ)3本

〈ア3〉アランダ(レイズ)0本

〈ナ3〉アロンソ(メッツ)出番なし

 ロバーツ監督によると、「スイングオフ」に出場する選手は試合前にあらかじめ3人+1人の交換要員を申請しておかないといけなかったという。当初はスアレス(Dバックス)が出場予定だったが、左手小指付近に死球を受けたため、ストワーズが“代打”で出場。大谷翔平(ドジャース)は後半戦に向けてすでに帰宅していたという。

 3人の選出についてはレーマン・ベンチコーチ(ドジャース)と話し合って決めたという。「スイングオフ」で打撃投手を務めたエベル三塁コーチ(ドジャース)について、「今日の勝利投手はディノ(エベル)ですか?」と聞かれたロバーツ監督は「その通りだね。新聞にディノの名前の横に『W(勝利)』をつけておいてくれ。ディノには勝ちがつくべきだ、間違いなくね」とたたえた。ド軍の選手は“延長戦”に出なかったが、勝利の裏にはドジャース首脳陣の働きがあった。

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