◆JERAセ・リーグ 中日2―1広島(11日・バンテリンドーム)

 中日がリーグ戦再開後は初の連勝を飾った。5回にボスラーが先制の7号ソロ。

先発のマラーは6回に同点を許したが、6回1/3を5安打1失点と粘った。7回2死一、二塁で救援した斎藤が秋山を空振り三振に打ち取ると、直後に勝ち越し。2死満塁で代打・板山が左前に決勝打を放った。9回は藤嶋が3者凡退で今季初セーブ。守護神・松山が不在のなか、代役の清水もベンチから外した試合で、逃げ切った。

 以下は井上一樹監督の試合後の主な一問一答

―9回は藤嶋が締めた

「清水は東北でいろいろな思いをしながらギリギリで投げていて。彼は心臓に毛が生えていると思っているし、動揺はしていないと思うけど。東北の前も回またぎとか負担をかけていたので。きょうは思い切って外そうということで。じゃあ、次に心臓に毛が生えているのは誰だというところで、藤嶋と。堂々としていましたね」

―投球も抜群

「バッテリーに不安があったとすれば、打破できるのは藤嶋だと、僕の意見のみならず(投手コーチも)同じ意見だったので。頼もしい限りです」

―ビハインドも含め、あらゆる場面で起用に応える

「存在は大きい。

抜けた場面をどう埋めるかを常に考えるけど。藤嶋には申し訳ないけど、そういう(いろいろな)場面で投げてくれよというときに、嫌な顔をせず『分かりました!』という感じなので。そこは本当に救われます」

―マラーの投球は

「前回は反省が多かったけど、そこは意識していましたね。テンポやベースカバーも。必死さはすごく伝わったし、日本で成功したいという思いも重々伝わった。後半彼がどれだけ回転してくれるか、期待しています」

―7回も続投

「迷ったけど、僕の中では、まだスタミナあるなと思ったので。(7回)ちょっとやばいなと、途中で交代になりましたけど、いけるならいかせたいと思った」

―代打・板山が決勝打

「きょうもロースコアだろうという中で。迷いはあったけど、そろそろ板山も打ってくれるだろうという。ある意味、僕の勘なんですけど。そろそろ出るんじゃないのと思ったら、見事に打ってくれました」

―代打での成績もいい

「さかのぼれば、戦力外になった選手で。打てなくて悔しそうな顔をしたり、打っていい笑顔を出したり。喜怒哀楽に注目しているけど、ここ何試合かものすごく悔しそうなあいつを見ていて。

次はやってくれるだろう、次はやってくれるだろうと、きょうも板山がやってくれると思ったので。板山もうれしいでしょうけど、僕もこのヒットはうれしかったです」

―同じポジションに外国人も加入

「そんなことは思っていないと思いますけどね。一日一日、どうやったら出られるか、どうしたら結果が出るかしか考えていないと思います。外国人が来るからとかは考えて欲しくないし、考えていないと思います」

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