◆第107回全国高校野球選手権兵庫大会▽2回戦 育英10―0西宮北・西宮苦楽園=6回コールド=(11日・明石トーカロ)
西宮北・西宮苦楽園の連合チームが第1シードの育英に7個の四死球と2つの失策を含む10失点で完敗した。吉田圭介監督(44)は「四球や失策で走者を出して、来た球をアウトに出来なかった」と振り返った。
西宮北は現2年生が最後の生徒となり、来年の夏で兵庫大会から名前が消える。今後入学する生徒は現1年生と同じく統合新設の西宮苦楽園の生徒となる。
現3年生の入部時には上級生が4人しかいなかった。練習試合も年間で4、5試合で野球を楽しむサークルのような雰囲気だったが、昨年春に吉田監督が就任し、野球への向き合い方に変化が生まれた。練習試合もほぼ毎週行い、練習時間も増やした。主将の篠田大登三塁手(3年)は「リードの仕方やバント・エンドランと基礎から教えてもらった。得点への手段が身についた」と、戦術的なつなぐ野球で昨夏はベスト32、秋は地区予選を突破と結果が出た。
主将は「2年には長く(西宮北の)名前を残してほしい」と西宮北の最後の球児たちへ上位進出の願いを託し、吉田監督は「3年生は最後まで辞めずに10人残ってくれた。感謝しかない」と3年生をねぎらった。