◆JERAセ・リーグ 阪神3―6ヤクルト(11日・甲子園)
ヤクルトが阪神の12連勝を阻止した。2回に内山壮真捕手が23年7月17日巨人戦(神宮)以来、自身2本目の満塁本塁打を放つなど一挙6点を奪った。
3点リードの9回のマウンドを託されたのは石山ではなく清水だった。
久々のセーブシチュエーションでの登板に「そういうチャンスをいただけるというのはあまりないこと。先発ピッチャーも雨の中断明けから粘って5回まで投げて、6、7、8回とつないでくれたので、何とか抑えようという気持ちでマウンドに上がりました」。1死から中野には中前打を許すも動じず。森下をフォークで空振り三振斬り。最後は佐藤輝を三直に仕留めて逃げ切った。
高津監督は試合後「(石山の状態が)あんまりよくないというところは事実です。ピッチングはやっていたんですけどね」と14セーブを挙げている守護神のコンディション不良を明かしたが、経験豊富な清水がきっちり仕事を果たした。
「チームがこういう状況だからこそ、小さな1勝がほしいというのはみんなあるので、死ぬ気で投げているからこそ、何とか僕も最後を締めようという気持ちがありました」と清水。決死の思いで仲間がつないでくれたバトンをゴールにつなげ、心地良い疲労感に包まれていた。