◆JERA セ・リーグ DeNA1―2巨人=延長11回=(11日・横浜)
今季12度目の延長戦を1点差で制した。阿部監督は「ずっとこういう試合ばっかりなので、ピッチャーの負担が心配だけど、みんな頑張ってくれました」とナイン全員をたたえた。
1点を追う8回は無死一塁から甲斐に送りバントのサインを出し、移籍後初の犠打で走者得点圏の形を作った。2死三塁から丸が同点二塁打を放つと、延長戦のことも頭に入れつつ、代走・増田大を送って勝負に出た。同点の10回無死一塁では、そのまま「1番・右翼」に入っていた増田大にバスターエンドランのサインを出し、二ゴロで走者を進めた。積極的な攻めの采配で相手を揺さぶった。投手陣も7回1失点の山崎からリリーフ5投手が無失点で必死につないだ。
これで勝率5割復帰となった。今季はワースト借金1の状況が7度。いずれも借金2までいかず、全て勝率5割に戻す驚異的な粘りを見せている。またしても土俵際で踏みとどまった。(片岡 優帆)