◆第107回全国高校野球選手権 南北海道大会1回戦 札幌日大3―1北海道栄(11日・札幌円山)
南北海道大会の1回戦3試合が行われた。大会連覇を目指す札幌日大は、北海道栄に3―1で競り勝ち5年連続の8強入り。
札幌日大・窪田が投げて走って、初戦突破に貢献した。先発マウンドに上がり、打たせて取る投球で公式戦自己最長の6回0/3を1失点。「三振やゲッツーを取りたいところで取れた。(地区の)代表決定戦で相手の全校応援を経験できたぶん、楽に臨めた」と汗を拭った。
優勝した昨夏の背番号「8」から「1」となって帰ってきた南北海道大会の舞台。地区予選とは異なる雰囲気の中でも冷静に腕を振った。直球の球速を130キロ台後半に抑えながら制球とキレを重視して前半5回を打者15人で料理。7回先頭から連打を浴びたところで降板となり「やっぱり9回投げたかった」と悔しさをにじませながらも、先発としての役割をきっちり果たした。
スイングスピード160キロ超の打撃では無安打に終わったものの、走塁で見せ場をつくった。失策で出塁した4回は二盗を成功させ、5番・浅井直人一塁手(3年)の左前打で一気にホームに生還した。50メートル6秒台前半の俊足を見せつけ、6人体制で視察した日本ハム・栗山CBOも「スライディングの仕方とか細かいところを見ていると、いろんな感覚を持ってるなっていう感じがする。
昨夏は2年生4番として初優勝に貢献。今年はエースとしても活躍が期待される“フィジカルモンスター”は「やっぱり完投させてもらえるピッチング、安定感を求めてやっていきたい」。次は準々決勝・函館大有斗戦に勝利し、3年連続のエスコン行きを決める。
(島山 知房)
★北海道栄・糸瀬直輝監督「低い打球は打てていたので、選手は一生懸命やってくれた。向こうの守備のミスがなかった」