◆米大リーグ ジャイアンツ―ドジャース(11日、米カリフォルニア州サンフランシスコ=オラクルパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が11日(日本時間12日午前11時15分開始予定)、敵地・ジャイアンツ戦のスタメンに「1番・指名打者」で名を連ねた。日本人初となる右翼後方場外のマッコビー湾に飛び込む本塁打「スプラッシュヒット」にも期待がかかる。

 大谷は8日(同9日)の敵地・ブルワーズ戦で最速165キロの怪物新人右腕・ミジオロウスキーから中堅右へ31号先頭弾を放ち、7試合ぶりにアーチを描いた。だが9連戦最終戦だった翌9日(同10日)は3打数無安打。チームは6年ぶりの6連敗中で、大谷も7月はここまで9試合で32打数6安打の打率1割8分8厘、2本塁打、4打点にとどまっている。

 記録に残る特大弾にも期待だ。オラクルパークの右翼後方にあるマッコビー湾に飛び込む場外弾は「スプラッシュヒット」と言われる。だが、大谷はまだ1度も打ったことがなく、放てば日本人初の快挙となる。左打ちの大谷にチャンスは十分。「スプラッシュヒット」として正式認定されるのはジャイアンツの選手のみだが、ドジャースでは21年6月22日のマンシーが最後と3年連続で出ていない。前カードで7月8日(同9日)にフィリーズのシュワバーが放っており、大谷にも通算171本目(現時点でジャイアンツ106本、ビジター64本)の期待がかかる。

 ジャイアンツの先発は、ローガン・ウェブ投手(28)。21年から4年連続2ケタ勝利をマークしてオールスターにも選出されているチームのエースで、今季20試合目の登板で、ここまで8勝6敗、防御率2・62をマークしている。大谷は6月13日に対戦した際に2三振を喫するなど3打数無安打に抑え込まれ、通算でも14打数4安打の打率2割8分6厘、本塁打なしとやや抑えられている。

 あす12日(同13日)の敵地・ジャイアンツ戦では今季5度目となる先発登板も予定されている。

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