◆米大リーグ ヤンキース―カブス(11日、米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム)

 カブス・今永昇太投手(31)が11日(日本時間12日)、13日(同14日)の敵地・ヤンキース戦での登板を残しながらも、前半戦を総括した。

 メジャー1年目だった昨季は、29登板でチーム最多の15勝(3敗)を挙げ、防御率2・91の成績を残し、オールスターに出場し、新人王投票で4位、サイ・ヤング賞投票で5位に入った今永。

今季は東京ドームで行われた3月のドジャースとの開幕投手を託されたが、5月4日(同5日)の敵地・ブルワーズ戦で左ふともも裏を肉離れし、離脱した。それでも6月26日(同27日)の敵地・カージナルス戦で復帰。今季はここまで11登板で5勝3敗、防御率2・80の成績を残している。

 今永は前半戦を「成績は悪くはないですけど、パフォーマンスがいいかと言われたら、そうではない気がします。体のメカニズムに関しても筋力に関してもまだまだ伸ばさなければいけないところはたくさんあるので、そこがしっかり戻るプラス、1回強化という所だと思います。例えばコンスタントに7回とか投げられていたとしたらローテーションの中でも価値のある存在になれている気がするけど、現状5回ちょっとで代わったりとか、クオリティースタートの数も少ないので、あまり貢献できていると自信を持って胸を張って言うことは出来ないですけど、そういう現状だと思います」と振り返り、「去年があったからギリギリとどまれていますけど、よっぽど危ない立場になってもおかしくないなとは現状思うので、先発で1試合も悪い登板できないなと思いますし、どんどん後ろは控えているので、そういう危機感は2年目でより芽生えていますけどね。いつ必要ないと言われるか分からない世界。なので、いつ必要ありませんよと言われてもいいようにその日を毎日全力ですごさないといけないなとこれから感じる気がしますね」と胸の内を明かした。

 前半戦最終戦となるヤンキース戦へは「クラブハウスとかカフェテリア見てもやっぱりこれがヤンキースタジアムなのかと思わされるほどのロッカールームだったので、伝統の重みをすごく感じますね。球場も両端が狭い。(外野の)間抜ければトリプル(三塁打)が出るような所なので、なるべく長打を減らしたいところですけど、取れるアウトをしっかり取りたいなと思います」と意気込み、ジャッジとの対戦へは「もちろん点差がカブスが勝っていて、ある程度自分も展開的に余裕がある時には、もしかしたら力試しじゃないですけど、やっていい時もあるかもしれない。あくまで『かもしれない』。

けど、そこの先頭にカブスの勝敗が関わっているということだけは念頭に置きながら、でもそれを忘れる瞬間が出たとしたら、すごい幸せだなと思うけど、現状それが出来るような気配はないので、シングルにとどめられたらうれしいくらいの気持ち」と話した。

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