◆米大リーグ ジャイアンツ―ドジャース(11日、米カリフォルニア州サンフランシスコ=オラクルパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が11日(日本時間12日)、敵地・ジャイアンツ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、2打席連続弾の期待のかかった1点を追う5回2死一塁の3打席目は、中飛に倒れた。飛距離381フィート(約116メートル)の大飛球だったが、柵越えまではあとひと伸び足りなかった。

データサイト「Baseball Savant」によると前カードのミルウォーキーのアメリカンファミリーフィールドなど3球場であれば本塁打だったという。

 ジャイアンツの先発は、ローガン・ウェブ投手(28)。21年から4年連続2ケタ勝利をマークしてオールスターにも選出されているチームのエースで、今季20試合目の登板で、試合前の時点で8勝6敗、防御率2・62をマークしていた。大谷は6月13日に対戦した際に2三振を喫するなど3打数無安打に抑え込まれ、通算でも14打数4安打の打率2割8分6厘、本塁打なしだった。初回先頭の1打席目は四球を選んだが得点にはつながらなかった。

 1点を追う3回1死三塁の2打席目は、圧巻の一打だった。ジャイアンツのエース右腕・ウェブのカットボールをジャストミートした。打球速度106・0マイル(約170・6キロ)、打球角度30度で飛び出したアーチは飛距離410フィート(約125メートル)で右翼席を通過して場外に飛び出していった。ジャイアンツの選手以外は「スプラッシュヒット」とは正式認定されないが、球場外の海へと飛び込む特大弾。日本人初のスプラッシュ弾となった。

 大谷は8日(同9日)の敵地・ブルワーズ戦で最速165キロの怪物新人右腕・ミジオロウスキーから中堅右へ31号先頭弾を放ち、7試合ぶりにアーチを描いた。だが9連戦最終戦だった翌9日(同10日)は3打数無安打。

チームは6年ぶりの6連敗中で、大谷も7月は試合前の時点での9試合の出場で32打数6安打の打率1割8分8厘、2本塁打、4打点だった。

 あす12日(同13日)の敵地・ジャイアンツ戦では今季5度目の先発予定。試合前にはキャッチボールを行って調整した。

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