◆米大リーグ ジャイアンツ8―7ドジャース(11日、米カリフォルニア州サンフランシスコ=オラクルパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が11日(日本時間12日)、敵地・ジャイアンツ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場して、一時逆転となる32号2ランを放ったが、チームは逆転負けを喫して、17年9月2~11日に11連敗して以来8年ぶりの7連敗となった。

 大谷の特大弾も空砲に終わった。

0―1で1点を追う3回1死三塁の2打席目。圧巻の一打だった。ジャイアンツのエース右腕・ウェブのカットボールをジャストミート。打球速度106・0マイル(約170・6キロ)、打球角度30度で飛び出したアーチは飛距離410フィート(約125メートル)で右翼席を通過して場外に飛び出していった。ジャイアンツの選手以外は「スプラッシュヒット」とは正式認定されないが、球場外の海へと飛び込む特大弾。日本人初のスプラッシュ弾となった。再び1点を追う5回2死一塁の3打席目も左中間へ、データサイト「Baseball Savant」によると3球場で本塁打になる381フィート(約116メートル)の大きな当たりだったが、あとひと伸び足りずに中飛に倒れた。

 試合は点の取り合いとなった。ドジャース先発のメイは、2回にアダメズに12号ソロを被弾。3回に大谷の32号2ランで逆転にしたが、4回に李政厚の2点適時三塁打で逆転された。さらに5回には4安打に3四球も絡んで一挙に打者一巡10人の猛攻で5点を失い、リードを6点に広げられた。

 19年以来6年ぶりの6連敗中だったドジャースだが、大量リードを許してもファイティングポーズは崩さなかった。

6回にはコンフォートの8号2ランなどで4得点。7回にはスミスの中前適時打で1点を奪って1点差に迫ったが、追いつくことは出来なかった。

 あす12日(同13日)は連敗ストップへ、大谷が今季5度目となる先発のマウンドに上がる。前半戦最終戦となる13日(同14日)には山本由伸投手(26)が先発する。

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