◆米マイナールーキーリーグ ACLカブス―ACLアスレチックス(11日、米アリゾナ州メサ=スローンパーク)

 ACLアスレチックスに所属する森井翔太郎内野手(18)が11日(日本時間12日)、「3番・遊撃」で先発出場したルーキーリーグの敵地ACLカブス戦後に取材に応じ、母校・桐朋高の後輩らをねぎらった。

 この日は、母校が全国高校野球選手権の西東京大会の初戦(2回戦)で杉並高に0―5で敗北。

後輩らが昨年の雪辱を果たせずも、異国の地で夢に挑戦する先輩は「頑張った中での結果なので。1回負けたら終わりという中で、負けることは勝負なのである。なかなか長く続かなくて残念だなという思いもありますけど、でも、努力した中で、しっかり自分のできることをやって臨んだ大会だと思うので、お疲れ様というふうに思っています」とねぎらった。

 自身が同高3年生だった昨年の夏、当時すでに最速153キロで高校通算45発だった森井の初戦を視察しに、日米14球団42人のスカウトが集結。だが、チームは富士森高に2―9の7回コールドで敗退した。当時について「僕は本当に呆然というか。こんなにあっさり終わるのかというのが強かった」と回顧。「それでも、自分の元チームメートもそうですし、自分の場合は、もう次の次の日から練習を始めてすぐ切り替えられた。その時は苦しいですけどね」と振り返った。

 この日の最高気温は43度。ホームでの練習後、敵地メサで行われたナイターゲームの試合中は30度ほどだった。「3番・遊撃」で先発出場したACLカブス戦では、4打数1安打2三振、1得点。

初回の1打席目は空振り三振に倒れると、1―1で迎えた4回先頭の2打席目は、86マイルの外角球はやや外れ気味だったが、審判の手が挙がって見逃し三振。6回1死一塁の第3打席は遊飛に倒れた。2―8の9回先頭で回ってきた第4打席では、2戦ぶりとなる中前打で出塁。1死一、三塁から左犠飛で生還した。

 1年目の今季は33試合に出場し、112打数29安打2本塁打、18打点で打率2割5分9厘をマークしている。

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