◆JERAセ・リーグ 中日7―1広島(12日・バンテリンドーム)

 中日・大野雄大投手が3年ぶりの完投で5勝目を挙げた。無失点のまま迎えた9回、先頭の中村健に四球。

小園に中越えの適時二塁打を浴びた。前回登板した4日のヤクルト戦(バンテリンD)に続いて完封を目前で逃したが、後続を打ち取り、108球で27個のアウト。22年8月12日の阪神戦(京セラD)で完封して以来、1065日ぶりにマウンドを守り抜き「それで十分です。完封は特別だけど、最後まで投げられたし、それで十分」と胸を張った。

 以下は試合後の主な一問一答

(ヒーローインタビューで)

―3年ぶりの完投

「前回もチャンスがあったんですけど(9回に)足がつってしまって降板して。今日も足つりかけていたんですけど、何とか最後までいけました」

―最後まで投げるつもりだった

「点をたくさん取ってくれて、リズム良く投げることができましたし、石伊が的を絞らせない配球してくれたので、そのおかげだと思います」

―100球未満の完封も見えていた

「勝てればいいので。全然、球数とかは考えていません。完封は特別なので、できたらよかったんですけど。小園選手を抑える体力はもうなかったです」

―最近の好調の要因は

「アバウトなところはあるんですけど、それでもストライクゾーンにしっかり腕振っていけているところかなと思います」

―完封はまた

「できたら良かったんですけど、石伊も悔しそうにしてくれた。僕以上に強い気持ちがあったんやなと感じることができましたし、次はできるように頑張ります」

(囲み取材で)

―最後まで投げきった

「それで十分です。完封は特別だけど、最後まで投げ切れたので十分です」

―直球の走りは

「力入れるところは力を入れて投げられたし、余力もありました。石伊がいろいろな球を使ってリードしてくれたので。

大野イコールまっすぐ、ツーシームのイメージだけど、曲がり球も多く使ってくれて、それが生きたと思います」

―2試合連続で長い回を投げ、自信になる

「間違いなく自信になりますね。いままで5、6回で、とにかく試合をつくるのに必死でしたけど、前回で感覚がよみがえったというか」

―投手コーチとして指導も受け、尊敬する今中慎二氏に並ぶ91勝

「完投で並べたのもすごくうれしいですね。あれだけ完投しまくった今中さん。その人に完投で並べてよかったです」

―23年の左肘の手術後は初完投

「正直、もうできひんかなと思っていましたけど。5、6回のピッチャーというイメージがついて、自分の中にも少しありましたけど。前回で少し自信を取り戻したというか。『気持ちが一番のピッチャーなんやな』と自分で思いました」

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