◆JERAセ・リーグ 中日7―1広島(12日・バンテリンドーム)

 中日は3連勝で8カードぶりの勝ち越しを決めた。大野雄大投手が9回4安打1失点で3年ぶりの完投勝利。

無失点で迎えた9回に完封は逃したが、自身3戦連続の白星で5勝目を挙げた。打線も序盤に援護。初回に細川の先制打などで3点を先取した。上林が死球の影響で交代したが、途中出場のブライトが2回に適時三塁打を放った。

 以下は、試合後の井上一樹監督の主な一問一答

―大野が3年ぶりの完投

「(ベンチで)その話題になって。『大介(山井投手コーチ)、うちって(今季)完投誰かいる?』って。完投負けが2度あったんですね。完投勝利は初めて。すごく躍動感があって、若いころに比べたら球速は出ないけど、安定感があって、安心して見ていました」

―快音はほとんどなかった

「特徴である回転数、スピン量も増してきていると聞いていましたので。きょうも試合はつくってくれると踏んでいましたけど、ナイスピッチングでした。(9回)先頭の四球はあいつらしいけど、大野に助けられた試合でした」

―打線も援護した

「やはり、先頭の岡林が出て、田中もしっかり送って。まず先制の形をつくる。

そして点が取れることで、大野がリズムに乗れた。本当に理想的な、点を取って先発が頑張るといういいゲームだったと思います」

―上林が死球で交代

「ちょっと痛いです、くらいのレベルだったので。あしたの試合はどうかなというところはありますが、そこまで大事でないと思っています」

―病院には

「行ってはいない。ボールを投げる方だから。本人が投げられないかもということだったので」

―代わったブライトも活躍

「決して、スタメンはダメだと烙印(らくいん)を押したわけではなく、代打での一打席の集中力がすごいので、そちらがいいかなと思っていますけど。でも、本人は頭から出たいと思う。あしたもいくつもりでいると思うし、そういうのもどんどん見せてもらいたいです」

―岡林は4年連続で100安打

「特別な意識はないと思いますよ。だから何? というレベルで、彼の技量からしたら当然。残りの試合もすべて出てもらうことを、こちらは熱望しているわけで。そうしたら、数字は勝手についてくると思います」

―3連勝で上位とのゲーム差を縮めていく雰囲気

「どこのチームも不安要素はあると思うので。貯金をたっぷり持っているタイガースの藤川監督でも、不安要素は持っていると思う。僕らはマイナスをコツコツかえしていくことばかり考えて、数字のことを言うつもりはない。

ありきたりな言葉だけど、目の前の試合を勝って、5割に少しでも早く近づくことを目標にやっていきます」

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