「28」としては阪神・江夏豊が有名だが、巨人でも新浦寿夫と岡島秀樹、2人の左腕が印象に残る。

 新浦は68年9月に入団し72年までは「42」「40」をつけるが、「28」に変わったV9最終年の73年は3勝。

長嶋監督の1年目の75年は、先発にも救援にも起用され2勝11敗。しかし、結果が伴わない中でも登板を続けた成果が翌76年から発揮され、同年11勝5セーブ、77年11勝9セーブとV2の立役者に。76~79年は4年連続2ケタ勝利に加えて2ケタセーブポイント。特に77、78年は連続で最優秀防御率を獲得するなど、エース兼抑えの切り札という大車輪の働きを見せた。

 近鉄から移籍した阿波野秀幸の3年をはさんで、リリースの瞬間、顔を下に向けて投げ、打者を見ないことから「ノールック投法」という独特のフォームの岡島。入団当初は「37」だったが、5年目の98年から「28」に変更。99年からは中継ぎに転向し、2000年のソフトバンクとの日本シリーズでは第6戦の9回を締め胴上げ投手に。日本ハムに移籍する05年まで背負った。

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