◆イースタン・リーグ 巨人10―0日本ハム(12日・ジャイアンツタウンスタジアム)
巨人のドラフト1位・石塚裕惺内野手(19)が12日、公式戦1号を含む3安打2打点と大暴れした。イースタン・日本ハム戦(G球場)に「1番・遊撃」で先発。
読み通りの打撃だった。初回先頭では細野の内角低め149キロを左前へ運び、2回は「直球が来たら、自分のスイングで強く打ち返そう」と狙いを絞って実践。5回2死一、二塁でも右前安打を放って今季2度目の猛打賞とし「最近は追い込まれるまでは自分の形で振ることを意識している。芯に当たることが増えてきて(打球の)角度がついてきたのかな」とうなずいた。
プロとして迎える初めての夏を、私生活の工夫で乗り切っている。球場のロッカールームなどは冷房の設定温度が20度で「涼しい」。一方で自分の部屋は26度に設定する。「ちょっと高めですかね」と体調管理に努めている。暑さと上手につきあいながら、直近3試合連続のマルチ安打。桑田2軍監督は、本塁打後の右前安打を高く評価しつつ「素晴らしい野球センスと野球脳」とうなった。
記念球は初安打の時と同様に両親に送る。「素直にうれしいですけど、1軍での本塁打がプロ初本塁打。近い将来打てるように、もっともっと鍛錬を積んでやっていきたい」。伸び盛りの19歳の才能は、底が知れない。(小島 和之)