◆第107回全国高校野球選手権兵庫大会 ▽2回戦 姫路6―0甲陽学院(12日・G7 STADIUM KOBE)

 兵庫では、2026年4月に琴丘、飾磨と統合する姫路の三葉(みわ)瑛太(3年)が、3安打無四球で29人斬りの完封。3学年がそろう最後の夏で白星発進した。

 最後の打者を二ゴロに打ち取ると、姫路のエース右腕・三葉は右手を突き上げた。3安打無四球に抑え、108球で29人斬りの完封勝利を挙げた。2回先頭からの3連打で無死満塁のピンチを招いたが、一ゴロと二ゴロ併殺で切り抜け、他の回は3者凡退に封じた。「きっちり守ってくれて、安心して投げられた」。公式戦初完封勝利で、3年連続の初戦突破に導いた。

 姫路、琴丘、飾磨の3校は統合して26年4月に「姫路市立」が新設されるため、3学年がそろって出場する最後の夏になる。2―0の7回1死二、三塁で右中間に2点三塁打を放つなど、2安打の4番・大野敬太郎一塁手(2年)は「3学年では最後なので、いけるところまでいきたい」と昨夏の4回戦超えを見据えた。

 三葉の最速は110キロ台。美安勇介監督(33)は「投球をうまくやってくれる。彼のおかげで最後まで戦える」と褒めたたえた。高校で野球を卒業する予定の背番号1は「1回でも多く勝って、戦っている姿を見てもらいたい」と気合十分。3学年の仲間と長い夏にする。

(伊井 亮一)

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