◆第107回全国高校野球選手権大会群馬大会 ▽2回戦 健大高崎5―0藤岡中央(12日・上毛新聞敷島)
健大高崎のスーパールーキーが鮮烈デビューを飾った。0―0で迎えた2回2死。
7番・三塁手に抜てきされた神崎翔斗(1年)が2ボールから振り抜いた打球は、大きな放物線を描いて左翼席中段へ。「狙った球が来たので、思い切ってスイングした。打った瞬間行ったと」。この夏初スイングから生み出された高校1号が、貴重な先制ソロとなった。4回無死二、三塁で迎えた第2打席でも左犠飛を放ち、計2打点。4季連続甲子園を狙うチームは、158キロ右腕の石垣元を温存しながら藤岡中央に完勝した。
投げても最速141キロと素質十分。春の関東大会決勝でも登板するなど、早くから頭角を現している。同級生も「打つのも投げるのも、全てがすごい」と舌を巻くほど。いきなり片りんを見せた神崎は「メンバーに入れない先輩たちの気持ちも背負って、全力でプレーしたい」と聖地を見据えて意気込んだ。(高澤 孝介)
◆神崎 翔斗(かんざき・しょうと)2009年9月7日、愛知県生まれ。15歳。
小2から山之手少年野球クラブで野球を始め、小6で中日ドラゴンズジュニアに選出。NPB12球団トーナメントで日本一を達成。軟式の東山クラブでも、中3の夏にも日本一を経験した。健大高崎では1年春からベンチ入り。50メートル走6秒5。遠投110メートル。好きな言葉は「限界突破」。目標の選手は巨人・坂本勇人。175センチ、73キロ。右投右打。