◆JERAセ・リーグ 阪神5―2ヤクルト(12日・甲子園)

 阪神・藤川監督は勝ってかぶとの緒を締めた。2点を追う4回に3点を奪い、今季2戦2敗だった大ベテラン・石川を降板させたが、走塁ミスに目を向けた。

 「豊田のプレーを自分に置き換えて、常にやれているかどうか。私はチームとして受け止めるし、全体に対するメッセージになる」。指摘したのは1点を勝ち越した直後。4回1死二、三塁の場面だ。4年目・豊田は遊ゴロ。先に三塁走者が三本間に挟まれてタッチアウトになり、その間に二塁を狙ったが、無謀だった。憤死による併殺で好機がつぶれ、5回の守備から“懲罰交代”を決断。成長株も「しっかりやらないといけない」と唇をかんだ。

 チームは球団4度目となる、両リーグ最速の50勝に到達した。「一つ一つやっていくことに尽きる」と球児監督。前夜に11連勝で止まり、その翌日のゲームで出た流れを失いかけないプレーを肝に銘じ、再び地に足をつけて戦う。(小松 真也)

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