◆パ・リーグ 日本ハム7―3オリックス(12日・エスコンフィールド)

 高く弾んだ打球が二遊間を抜けた。2人の走者が生還し、日本ハム・清宮幸は一塁塁上で左手を突き上げた。

5―3の6回2死満塁、本田の外角低め直球を中前適時打。「インチキっぽいヒットでしたけど真っすぐを狙って打てたのは良かった」。3安打で今季初の4打点とし、頬が緩んだ。

 昨季は7月以降に全15本塁打を放つなど夏男ぶりを発揮した。今季も直近6試合で打率3割3分3厘。4月には2割台前半だった打率を2割6分8厘まで上げ、「寝る。食う。トレーナーさんに毎日ケアをしてもらっているたまもの」と感謝した。

 新庄監督は「会心のボテボテ。最高のヒット」と大笑いで絶賛。完封負けから一夜明け、12安打7得点の快勝で貯金を今季最多タイの16とした。頼れる主砲が勝負の夏を先導する。

(川上 晴輝)

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