◆米大リーグ ジャイアンツ―ドジャース(12日、米カリフォルニア州サンフランシスコ=オラクルパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が12日(日本時間13日)、敵地・ジャイアンツ戦に「1番・投手兼DH」で先発出場。23年9月の右肘手術などから復帰後5度目の先発マウンドに上がり、今季最長の3回を投げて1安打無失点4奪三振と好投した。

最速は99・9マイル(約160・8キロ)だった。

 初回は1球目から7球続けるなど直球中心で3者連続三振と最高の立ち上がりを見せた。前回登板から6者連続三振となった。味方が1点を先制した直後の2回。2死から四球を与えてこの日初めて走者を出したが、冷静に後続を打ち取って無失点。初回から一転、スイーパーなどの変化球を増やした。復帰後初めて臨んだ3回の投球は1死から9番・ベイリーをスライダーで見逃し三振。1番・ヤストレムスキーには初安打となる右前打を許したが、終始ジャイアンツ打線を圧倒してこの日の“リハビリ”を終えた。36球は復帰後最多だった。8イニング連続無失点で防御率1・00。オールスター明けの今季初勝利に期待を持たせる内容だった。

 「打者・大谷」は前日11日(同12日)の同戦で右翼後方のマッコビー湾に飛び込む本塁打「スプラッシュヒット」で一時逆転となる32号2ランを放った。

「スプラッシュヒット」が正式認定されるのはジャイアンツの選手のアーチのみだが、日本人選手では初めて球場外の海までかっ飛ばしていた。

◇大谷の投球内容

 ▽1回

〈1〉ヤストレムスキー

直球 ボール 内低 153・2キロ

直球 ファウル 中低 155・8キロ

直球 ストライク 外中 157・2キロ

直球 空三振 外高 159・2キロ

〈2〉ラモス

直球 ファウル 中中 156・9キロ

直球 ファウル 中高 158・7キロ

直球 空三振 中高 160・8キロ

〈3〉ディバース

カットボール 空振り 内中 151・9キロ

スライダー 空振り 外低 140・8キロ

直球 ボール 外高 160・8キロ

直球 ファウル 中高 158・5キロ

スライダー 空三振 中低 144・4キロ

 ▽2回

〈4〉チャプマン

スイーパー ストライク 外高 132・3キロ

スイーパー 遊ゴロ 外中 132・8キロ

〈5〉アダメズ

直球 ボール 外低 156・1キロ

直球 ストライク 内中 155・3キロ

スイーパー 三邪飛 中高 134・4キロ

〈6〉李政厚

スイーパー ボール 内低 132・3キロ

直球 ボール 内低 158・2キロ

カットボール ボール 内低 148・5キロ

直球 四球 外中 154・2キロ

〈7〉シュミット

スイーパー ストライク 内低 135・5キロ

直球 遊飛 内高 156・9キロ

 ▽3回

〈8〉スミス

直球 ボール 外高 156・3キロ

直球 ボール 内低 157・7キロ

直球 ストライク 中中 153キロ

直球 三邪飛 内中 158・5キロ

〈9〉ベイリー

カットボール ストライク 内低 149・5キロ

直球 ファウル 外中 160キロ

スライダー 見三振 外低 141・3キロ

〈1〉ヤストレムスキー

ツーシーム ボール 外中 156・6キロ

直球 ボール 外高 159・5キロ

直球 ストライク 外低 156・8キロ

カットボール 右前打 中低 150・8キロ

〈2〉ラモス

直球 ストライク 中低 157・2キロ

直球 中飛 内中 159・5キロ

◇大谷の今季の登板

 ▽6月16日パドレス戦(H) 1回28球、2安打1失点 最速100・2マイル(約161・3キロ)

 ▽6月22日ナショナルズ戦(H) 1回18球、無安打無失点、2奪三振 最速98・8マイル(約159・0キロ)

 ▽6月28日ロイヤルズ戦(V) 2回27球、1安打無失点、1奪三振1四球 最速101・7マイル(約163・7キロ)

 ▽7月5日アストロズ戦(H) 2回31球、1安打無失点、3奪三振 最速100・9マイル(約162・4キロ)

 ▽7月12日ジャイアンツ戦(V) 3回36球、1安打無失点、4奪三振 最速99・9マイル(約160・8キロ)

 ※5登板、0勝0敗、防御率1・00。Hは本拠地、Vは敵地。

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