◆米大リーグ ヤンキース2―5カブス(12日、米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム)

 ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が12日(日本時間13日)、本拠地・カブス戦に「3番・右翼」で先発出場し、4試合ぶりの35号を放ち、メジャー通算350号に到達した。ア・リーグ本塁打王争いでトップのローリー(マリナーズ)に3本差に迫った。

 通算1088試合目の350号到達は、従来のスピード記録、マーク・マグワイアの1280試合を大幅に更新した。また、前半戦35本は昨年の34本を抜いて自己最高ペースだ。

 ジャッジは試合後、次のようにコメントした。

 ―350本塁打到達の最速記録を更新したが、これを聞いて、どのように感じる?

 「正直に言って、特に思うところはない。今日、勝っていれば、そういった記録もより素晴らしいものになったと思う。自分はこれまで多くの素晴らしいチームメートに恵まれてきたし、良いチームに所属してきた。自分のベストなパフォーマンスを出せるような環境を彼らが整えてくれていた。だから(この記録達成は)チームメート全員に感謝している」

 ―(マメが出来た)フリードのことを知った時のあなたのリアクションは?

 「フリードが大事に至っていないことを願うばかりだ。まだ何が起きたのかは聞いていないが、深刻なものではないと思っている。ちょうど休みに入るタイミングで良かったと思う。彼は今季ずっとうちのエースであり、サイ・ヤング賞クラスの投手だ。チームが苦しいとき、大事な試合のとき、常に彼がマウンドに立ち、チームを救ってくれていた。

今回は大事には至っていないと考えているし、後半戦には万全な状態で戻ってくれるはずだ」

 ―相手のボイド投手についてベンチでどんな話をしたのか?

 「彼のことはよく知っている。彼は素晴らしい投手で非常に技巧的な左腕だ。ゾーン全体を使い、すべての球種を巧みに操る。今日は本当に良い投球をしていたと思う。何年にもわたり素晴らしい投球をしている投手なので、今季もその好調さを物語っている。だからこそ、ああいったパフォーマンスを見せられたときには相手を称賛する(頭を下げる)べきだ」

 ―マグワイアには会ったことはあるか? あるいは打撃について彼と話したことは?

 「ああ、ある。だが打撃についてはあまり話さなかった。お互いを少し知る機会になった、という感じだった。彼の息子の話も少しした。彼の息子も野球にのめり込んできているようだった。特別な話をしたわけではないが、彼は野球界で数々の偉業を成し遂げたレジェンドだ。そういった人物と実際に会い、電話でも話しができたことは本当に光栄で特別なことだった」

 ―どういった経緯でマグワイアと知り合ったのか?

 「たしか自分が初めて肋骨を骨折したときだったと思う。

彼の息子も同じようなけがをしていたようで、彼から“どうやって治したのか?”“どういった治療をしたのか?”といった質問がきた。だから自分はその治療法について少しアドバイスをし、それをきっかけに少しずつ雑談を交わすようになり、今も連絡を取り合っている。彼はこれまでずっと素晴らしい存在だ」

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