◆第107回全国高校野球選手権 北北海道大会 ▽1回戦 旭川龍谷3-0岩見沢緑陵(12日・旭川スタルヒン球場)

 北北海道大会が開幕し、旭川龍谷は逢坂琉星投手(3年)が岩見沢緑陵を完封し、6年ぶりの8強入りを決めた。

 旭川龍谷の逢坂が自身初の完封で、今春からの無失点を22回に更新した。

公式戦6試合目もスコアボードに0を並べた右腕は「点を取られないのが一番だから。このまま続けられたら」と、こだわりを口にした。

 今年の最長は4イニングだったが、高橋健監督(53)は「いい当たりもされていなかったし、表情を見ても大丈夫だったので。今日は逢坂でいこう」と交代は考えなかった。エースは102球、被安打6で期待に応えた。強化してきた下半身を生かし「最後までスタミナが切れることなく投げられた」と、今夏に向けて見直してきた体重移動の効果を強調した。

 同校にとって6年ぶりの北大会勝利をもたらし「甲子園まで駆け上がりたいです」と士気を高めた。さらに記録を伸ばし、夢を成就させる。(砂田 秀人)

  ★岩見沢緑陵・高橋真次監督「相手のピッチャーが上だった。最後まで粘り強くウチらしいゲームができた」

 〇…白樺学園は旭川実に4-2。昨夏王者が優勝候補対決を制した。6回1死一、三塁から2番・久保翔馬一塁手(3年)のセーフティースクイズで先制。

8回には1番・上一颯(じょう・いっさ)主将(3年)の2ランでリードを広げた。久保は昨夏の北大会決勝で右膝前十字じん帯断裂などの重傷を負い、旭川スタルヒン球場での試合は当時以来。「去年の嫌な思い出はいったん捨てて臨んだ。役割を果たせて良かった」とほほえんだ。

 ★旭川実・藤本琉生主将(3年、春季全道準Vも初戦で敗退)「自分たちのやりたい野球を最後までできたので悔いはない。実業に来て野球をやれて良かった。最高のチームだった」

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