◆第107回全国高校野球選手権南北海道大会 ▽1回戦 北海3―2立命館慶祥(12日・札幌円山球場)
南北海道大会1回戦で春全道王者の北海が立命館慶祥に3-2でサヨナラ勝ちした。
苦しい局面で、北海のエース・浅水結翔投手(3年)が踏ん張った。
2年続けて背番号1で臨む夏。昨夏は南北海道大会1回戦・札幌光星戦で先発したが、3回に一挙6点のビッグイニングをつくられ、まさかのコールド負け。「去年は自分のせいで先輩方の夏を終わらせてしまった」。前夜は、昨夏のハイライト映像を改めて視聴。春の全道優勝にも浮かれず、気を引き締めて最後の夏に臨んでいる。
平川敦監督(54)も「浅水がしっかり抑えてくれたので、流れを呼んできたかな」とたたえた。浅水は「(甲子園まで)あと3勝と考えず、まずは明日の試合を一戦必勝で。一戦ずつ」。準々決勝は打線が活発な北照が相手。昨夏の悔いも力に、難敵を乗り越えていく。
(山口 泰史)
★立命館慶祥・久松篤生投手(3年、先発し9回途中まで3安打に抑えるも報われず)「力不足で最後まで投げ切れなかった。悔しさしかない」
〇…北照は函館大谷に12-5(7回コールド)。公式戦で初めて1番に起用された三島賢伸右翼手(3年)が3安打でコールド発進に貢献した。同点の4回1死二塁に中越え二塁打で勝ち越し。今春からコーチを務めるOBで元ヤクルト捕手の西田明央氏(33)から、打つ瞬間に声を出すよう指導され「自然と力を出せるようになった」と手応え。13日の北海戦へ「小さくなっていたらダメ。大きく打てるようにしていきたい」と意気込んだ。
★函館大谷・渡辺星大二塁手(3年、初回先頭で左中間三塁打。ど派手なガッツポーズで先制点につなげた)「もともと表には出さないタイプ。盛り上げようと思った」