◆米大リーグ ジャイアンツ1―2ドジャース(12日、米カリフォルニア州サンフランシスコ=オラクルパーク)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が12日(日本時間13日)、敵地・ジャイアンツ戦に「1番・投手、指名打者」でフル出場し、復帰後5登板目で最長で最多となる3回36球を投げ、1安打無失点、4奪三振の好投で試合の流れを呼び込み、チームの連敗を「7」で止めた。バットでは4打数無安打だったが、2番手右腕・シーハンも4回3分の1で2安打1失点と好投した。
チームは8年ぶりの7連敗中だったが「投手・大谷」が重苦しい空気を一変させた。まずは初回。いきなり圧巻の3者連続三振を奪った。先頭のヤストレムスキーから高めの直球で空振り三振を奪うと、2番のラモスはこの試合最速となる99・9マイル(約160・8キロ)で3球三振。3番のディバースからはスライダーで空振り三振を奪い、試合をまたいで6者連続Kとなった。2、3回はいずれも2死から走者を許したが、後続を抑えて二塁すら踏ませず、3回1安打無失点、4奪三振でバトンを2番手のシーハンに託して逃げ切った。
大谷はこの日、初回の12球のうち、9球が直球。3イニングでも36球の内、63・9%にあたる23球が直球だった。復帰後、直球の割合が投球の50%を超えたのが初めて。大谷は「きょうはストレートでいけそうな雰囲気だったので、どんどん投げましたし、そうでないときは変化球でしっかりカウントも空振りもとれる。どちらも選択しても行けるというのが理想的だと思うので、今日はまっすぐを多めに選んだという感じです」と振り返った。
バッテリーを組んだ新人捕手のラッシングは「試合の序盤で直球を多く投げて、直球しかないと思わせて、2、3回は変化球も交ぜて逆をついた。