支配下選手契約を結んだ巨人の乙坂智外野手が13日、入団会見を行った。残りシーズン約半年の契約となり、推定年俸は420万円で、背番号は「54」。

「日本のピッチャーもすごいレベル高くて、簡単には点を取らせてもらえないピッチャーが多いと思うので、細かい部分で意味のあるアウトの取られ方だったり、試合を決める一打とかを出せるように」と意気込んだ。

 乙坂はDeNAでは21年まで10年間在籍し、1軍通算10本塁打、155安打を記録。22年からはメキシコ、ベネズエラなどでプレーした。今季は米独立リーグで、9試合で37打数15安打、打率4割5厘とアピールし、5月にマリナーズとマイナー契約。3Aでメジャー昇格を目指すも現地6月28日に自由契約となっていた。海外で腕を磨き、プレースタイルは明確になった。「自分の持ち味は細かい野球。海外に行ってパワーヒッターや長打がある選手と戦うためには、小技や機動力をアピールして、競争に勝ってきたので、日本でもそこは出していきたい」と言葉に力を込める。

 マリナーズ傘下3Aタコマに所属していた際にはマリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターのイチローさんと練習する機会があったという。「イチローさんの練習をみて、衝撃を受けて、『振れないと試合で勝負にならない』とおっしゃっていた」。現在は打撃練習から鋭く強いスイングを心がけている。

 この日は2軍戦の試合前練習に参加し、フリー打撃や守備練習で汗を流した。

「体の状態としてはすぐ試合に出られて、2、3試合すればマックスの状態になると思います」と見据えた。

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