◆第107回全国高校野球選手権茨城大会 ▽2回戦 土浦日大1-2水戸商(13日・ノーブルホームスタジアム水戸)

 水戸商が強豪・土浦日大を逆転勝ちで下し、3回戦進出を決めた。

 水戸商は1点を追う5回に無死満塁のチャンスを作るが無得点に終わった。

流れが相手に傾きかけた中、直後の守備からマウンドに上がったのは、背番号20の右腕・人見颯悟(3年)。スタンドがどよめく下手投げで三者凡退に打ち取るなど、2回を無失点と嫌な空気を一掃した。

 そのまま1点ビハインドで迎えた7回2死二、三塁のチャンスで代打に送られたのは菊地拓真(3年)。「絶対自分の番が来ると思っていた。自信はありました」と右前へしぶとく運ぶ逆転2点適時打を放ち、地元・水戸の大観衆の前で劇的勝利を決めた。

 試合後、浅野謙太監督(35)は「土浦日大と決まったときからずっと(人見を)使おうと思ってた。秘密兵器として自信がありました」と流れを変えた好投に笑顔。16日の次戦に向け「100点満点のゲーム。とにかく自分たちの野球ができるよう、もう一度準備を」と語った。

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