◆JERAセ・リーグ 中日3×―2広島=延長10回=(13日・バンテリンドーム)

 中日がサヨナラ勝ちで今季3度目の4連勝を飾った。10回先頭の田中が右前打。

ブライトのバスターエンドランが二塁・菊池の失策を誘い、無死一、三塁となった。細川が敬遠。満塁で、ボスラーが決勝打を放った。初回は1死から田中が四球で出塁して二盗、三盗を決め、ブライトが先制二塁打。12日の死球の影響で欠場した上林に代わる3番で活躍を見せた。先発の松葉は6回に菊池に同点の2点二塁打を浴びたが、7回10安打2失点と粘った。

 以下は試合後の井上一樹監督の一問一答

―サヨナラ勝ち

「ボスラーが決めてくれましたけど、田中がヒットを打って、シチュエーションをつくってこられたのが大きかった。最後は『ジェイソン、頼むぞ』と、決めてくれると思っていました」

―初回に2点を先制

「結局『スミ2』になって苦しい展開にしてしまった。広島さんが5回から栗林投手を出してきて、継投で来る形になって。どんどん駒を使う戦い方か、後方待機のような形を取るか。きょうに限っては、後方待機という形になってしまいましたけど、それが良かったかなと思います」

―ボスラーが好調。数字はまだ物足りないが

「うちの選手は打撃成績表になかなか名前が載っていないけど、それでも戦っていかないと。

相手の打率をすごいと思いたくないし、きょうはきょう。どれだけ相手が高くて、うちが低くても、俺の持論だけど『打つか、打たないかの5割バッター』。それがいつ出るか。2割2分でも『ここで打てばいい』という感覚を持って欲しいと思います」

―ボスラーは良くなったか

「良くなったというか、数をこなして相手投手を勉強して。ジェイソンは真面目だから、勉強をすごくする。徐々に自信になりつつあるかなと思います」

―投手陣も踏ん張った

「きのう、大野雄大が完投してくれたことがすごく助かりました。3連投はさせない方針ですけど、きょうは『誰でもいけるよ』という形で投入できたので」

―松葉も7回まで

「(同点を)すみませんといっていたけど、らしい投球だった。ヒットがポンポンと出ることが目立つので。前半の無双の松葉からは、少し今はお疲れかなというところもあるので。それも含め、次の登板はどこがいいかを考えたいと思います」

―12日に右肘に死球が当たった上林は

「にぎやかな人間ではないのは、みなさんもご存じだと思うけど…。ベンチにおったら、おるんか、おらんのか分からんな(笑い)。出ないんだったら声くらい出せよな。

『あ、おったんかい』という感じじゃん。その辺、もう一皮むけてほしいけど。でも抹消はもちろんしないし、来週は火曜から状態を見て」

―次は阪神戦

「おべんちゃら抜きで、本当に強いタイガース。選手の士気、挑んでやるという気持ちをくみながら、僕もポジティブに戦います」

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