◆第107回全国高校野球選手権埼玉大会▽2回戦 慶応志木8X―7狭山清陵=延長10回タイブレーク(13日・川口市営)

 慶応志木が延長タイブレークに突入する激闘を制し、初戦を突破した。

 10回表に2点を失ったが、裏の攻撃で3点を奪って逆転サヨナラ勝ち。

一昨年秋から指揮を執る慶大3年生の石塚大起監督(20)は、この夏を最後に退任することが決まっており、涙を流して喜んだ。

 2点を追う10回裏の攻撃前。若き指揮官は「信じて戦おう。バッターに声をかけることでパワーを与えて、なんとかつないでいこう」とナインに声をかけた。4番・勝呂海里三塁手(3年)のタイムリーで1点を返し、なお1死満塁のチャンスで6番・三木翼左翼手(2年)が三塁強襲の安打を放って同点に。続く7番・菊地宏祐捕手(2年)の中飛で三塁走者がタッチアップから生還し、劇的な勝利をつかんだ。

 「個性が豊かなチーム。ムラはあるが、昨年より力は持っている」と石塚監督。4回戦に進んだ昨年以上の躍進を目指し、次は山村国際と対戦する。

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