◆第107回全国高校野球選手権大阪大会▽2回戦 履正社10―0枚方津田=5回コールド=(13日・GOSANDO南港)

 大阪では、昨秋王者の履正社がコールド発進。“秘密兵器”を駆使し、5回参考ながら継投で無安打無得点を達成した。

 新装備で履正社ナインが躍動した。今井珀翔(はくと)、徳山翔守(かしゅう、ともに3年)が無安打無失点の継投リレー。打線は6盗塁を絡めて、9安打10得点と投打で完勝した。それでも、主将の矢野塁遊撃手(3年)は「試合の中でフライが多かったり、2回の終わり方が見逃し三振で悪かったり、課題が出た試合」と、反省を忘れなかった。

 2年ぶりの甲子園へ、暑さ対策に靴のインソールを初導入した。熱を通しづらく、マイナス10度に感じるという優れ物だ。準優勝に終わった今春の府大会。同球場の人工芝の熱さに苦戦したことがきっかけで、この日は全員が身につけた。辻琉沙(りゅうさ)二塁手(3年)は、「暑さを感じることなくプレーできた」と、効果を実感する。

 春は打線が不調で、以降は練習時間の約8割を打撃に費やしてきた。「この夏は打って勝ちたい」と辻琉。頂点まであと6試合、難敵も酷暑も跳ね返す。

(楓)

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