◆イースタン・リーグ 巨人5―1日本ハム(13日・ジャイアンツタウンスタジアム)

 昨年4月に左肘の内側側副じん帯再建術(トミー・ジョン手術)を受けた巨人の育成・代木大和投手(21)が13日、イースタン・日本ハム戦に8回から2番手で登板。約2年ぶりに2軍公式戦登板を果たすと自己最速タイの155キロをマークし、1回無失点に抑えた。

「3軍ではない人の数で、見られながら投げるのが久しぶりだった。緊張感がある中、投げられました」と充実した表情で振り返った。

 初球から球場表示で155キロの直球を投げ込むと、スタンドがざわめいた。術前の最速は140キロ台後半だっただけに「本当に?」と疑うファンの声も漏れたが、150キロ台の速球を連続して投げ込み、どよめきに変えた。先頭は空振り三振も2人目はフルカウントから四球。次打者を二ゴロ併殺に仕留めた。「走者が出ても落ち着いて投げられた。3軍ではあんなに乱れることがなかったけど、試合を崩すことなく投げられた」と安堵(あんど)した。

 課題は制球力。「今日はいいボールも何球かあったので、その感覚のボールを増やしていければ自然と良くなってくると思う」。リハビリ期間のトレーニング効果も出て出力は十分。コントロールに磨きをかけ、支配下に戻る。

(臼井 恭香)

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