◆JERAセ・リーグ 阪神2―1ヤクルト(13日・甲子園)

 浜風は関係なかった。両軍無得点の6回無死二塁、阪神・佐藤輝が右翼へ先制2ラン。

「確信でした。やったったな、と思いました」。自己最多タイの24号。1、3年目のキャリアハイに85試合目で到達した。右翼から左翼に吹く甲子園特有の浜風も、打球速度181キロで豪快に切り裂いた。

 3戦ぶりの一撃でシーズン40本ペース。「本当にいいペースできている」。球団の40発以上は、入団が阪神の日本人選手に限れば、85年の掛布以来になる。独走する本塁打王も、同条件では84年の掛布以来となる。日曜日は曜日別最多7本目。サンデー輝の快音に藤川監督は「研ぎ澄まされた集中力」と、たたえた。

 チームは交流戦後5カード連続勝ち越しを決め、貯金は同最多19。

主砲は「まだまだ打ちたい。(15日からも)全部、勝つつもりで」と力強く宣言した。最短のマジック点灯は19日。頼もしすぎる4番が、首位独走をけん引している。(直川 響)

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