◆JERA セ・リーグ DeNA4―3巨人(13日・横浜)

 連勝で迎えた第3戦。2回に幸先良く3点を先制しただけに、どうしても勝ちたい、勝たなきゃいかん一戦やったねえ。

 赤星が今季16試合目の先発登板で、最短の3回降板となった。点差は1点。相手のジャクソンもそれほど調子は良くなかったから、早いんでは? と見えたかもしれんけれど、やむを得ない交代やったと思うよ。

 3回の点の取られ方が悪いよね。すんなり2死を取った後、桑原に1ストライクから、佐野にはカウント1―1から、牧にも1ストライクからと、いずれもカウントが悪くない場面で投げ急いでしまった。勝ち越し打の宮崎こそ、外角低めのフォークをうまく打たれた感じやったけど、2アウトから4連打での3失点。登板前までの防御率は1点台で、いいピッチャーに成長してきたからこそ、あってはならないイニングになってしまった。

 阪神とは再び9.5の大差がついた。選手はもちろん最後の最後まであきらめることはないやろうけど、もう負けられない、負けたら終わりという8月終盤くらいのムードが漂い始めている。赤星の早い交代は、阿部監督のそんな気持ちの表れやと思う。ブルペン陣はどこにも負けない布陣やし、残り58試合は先発を引っ張らない、この日のような継投になっていくやろうね。(スポーツ報知評論家・村田真一)

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