◆JERA セ・リーグ DeNA4―3巨人(13日・横浜)
乗りに乗っている男がまた打った。2点を先取し、なおも2回2死一、三塁。
2番にピタリとはまった。2試合連続で丸の後を打ち、2戦連続タイムリーはプロ2年目で初めて。7回1死は初球でセーフティーバントを試み、2球で追い込まれてから軽打で出塁するなど、チャンスメーカーとしての役目も全うしている。「自分は足もある。どうやって粘るか、(球数を)投げさせるか、場面に応じてバッティングできれば」と冷静な状況判断が光っている。チームが開幕から13人を起用し、なかなか固定できなかった2番として躍動している。
23年ドラフト同期で同い年の泉口が4月に遊撃のレギュラーをつかみ、オールスターにも初選出された。「友汰がすごく活躍しているのを見て悔しいなと。同じ舞台でプレーしたいと思いながらファームでやってきました」。
泉口や増田陸に加えて荒巻、中山ら若手野手の存在感がここへ来て増してきた。「与えられたチャンスをしっかりつかみたい。必死にやるだけです」という佐々木もその一人だ。ヤングジャイアンツのキーマンとして、チームを上昇気流に乗せていく。(内田 拓希)
◆村田真一Point 佐々木は前日の猛打賞に続いて、この日も2安打。1本目は内角のカットボールを中前に、2本目は追い込まれてから真っすぐを左に運んだ。低めの変化球で簡単に三振してしまうケースもあったけど、センター中心に打ち返すようになって、しぶとさが出てきたね。打つ方も守りも足があるから魅力的な選手。このチャンスをぜひともモノにしてレギュラーを勝ち取ってほしいね。(スポーツ報知評論家・村田 真一)