◆第107回全国高校野球選手権埼玉大会 ▽2回戦 昌平9ー0川口=7回コールド=(13日・川口市営)

 埼玉の昨年の準優勝校・昌平が、川口との初戦を7回コールド勝ち。悲願の甲子園出場へ、好発進を決めた。

高校通算48発でプロ注目の強打者・桜井ユウヤ三塁手(3年)は2本の二塁打を放ち、4番としてチームに貢献した。

 低く強い打球が、ライト後方へ伸びていった。「大事な大会の入りなので、しっかりしたスイングを心がけました」。初回の第1打席で右越え二塁打。スイングスピードが速く、角度がつかなくても飛距離が出るのが桜井の特長だ。

 昨夏も4番を務めたが、あと一歩で涙をのんだ。主将になって臨む最後の夏。タイ人の両親を持ち、大会前には母・リンダさん(41)に「甲子園絶対連れていきます!」と記したプレートを手渡した。「責任は必ず果たす。言ったことは必ずやる子」と母。スラッガーは「目標は甲子園。4番打者として、できることをやりたい」と強い決意を口にした。

(浜木 俊介)

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