◆パ・リーグ 日本ハム4―0オリックス(13日・エスコンフィールド)
気温20度、屋根が開いた少し肌寒さも感じたエスコンで22歳の剛速球がうなりをあげた。日本ハム・福島は5回2死、杉本を中飛に仕留め、表情を変えずマウンドを降りた。
最大のピンチは「去年だったら2、3点取られていた」という2回の無死満塁。「去年は全部全力で投げていたけど、(今季は)ランナーを出してからギアを上げる意識」と、自己最速を更新する155キロの直球で3人斬り。「ちょっとは成長したかな」とうなずいた。
新庄監督は「次は完投っていう気持ちになってくれたら気が抜けない」と他の先発陣との相乗効果を歓迎した。今後は、登板機会がなく登録を抹消される見込みだが、「相性とか相手に対してどのピッチャーが合うかはめていけばいいだけ」と、今季チームの先発で10人目の白星を手にした起用法を説明した。
チームは貯金を今季最多17に伸ばし堅首。潤沢ローテに新星が加わり、新庄ハムが9年ぶりリーグ優勝を加速させる。(川上 晴輝)