◆第107回全国高校野球選手権 静岡大会 ▽2回戦 静岡商9―0袋井商(13日、草薙)8回コールド
名門の打線が機能した。シードの静岡商が13安打9得点でコールド発進。
3回2死一、三塁から4番・杉山大悟主将(3年)の右前適時打で先制するなど連打で2点を挙げ、4回に3連打で中押しの3得点。8回には4連打でダメ押しの3点を積み上げた。先制ホームを踏み、4回に適時二塁打を放った1番・鳥羽咲跳(しょうと)二塁手(3年)は「一度、流れをつかむと乗るチームです」と胸を張った。
守っても3投手で完封リレー。6回には山野仁綺(むつき)中堅手(3年)がレーザービームで生還を阻止するなど好プレーが光った。杉山主将は「外野の守備が課題だったので無失点で勝てたのは大きい」と、うなずいた。
昨年春から4季連続で県8強と安定した力を発揮する反面、4大会とも4強を懸けた戦いで阻まれている。「壁うんぬんより、甲子園に行きたい」と杉山。06年以来19年ぶりの優勝へ、伝統校が最高のスタートを切った。
(塩沢 武士)