◆米大リーグ ジャイアンツ―ドジャース(13日、米カリフォルニア州サンフランシスコ=オラクルパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が13日(日本時間14日)、前半戦最終戦となる敵地・ジャイアンツ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、2点をリードした5回2死走者なしの3打席目に右前安打を放った。登板翌日は、今季4試合目、16打席目で初安打となった。

 ジャイアンツの先発は、ロビー・レイ投手(33)。ブルージェイズに所属した21年にはサイ・ヤング賞に輝いた実績ある右腕だ。23、24年は故障にも悩まされて2年間で3勝のみだったが、復活した今季は20登板目で試合前の時点で9勝3敗、防御率2・63と先発ローテの中心となって、オールスターにも選出された。大谷は昨季まで12打数3安打の打率2割5分で、本塁打は放っていなかった。

 初回先頭の1打席目は、カウント1―1から真ん中付近の直球をはじき返し、左翼へ大飛球となったが、あとひと伸び足りず飛距離362フィート(約110メートル)も左飛。データサイト「Baseball Savant」によるとパドレスやカブスの本拠地など6球場であれば本塁打となっていた当たりだった。両軍無得点の4回先頭では四球を選んでチーム初出塁すると、1死一、二塁でフリーマンの右翼線への適時二塁打で生還。90得点となった。

 敵地・ジャイアンツ3連戦初戦だった11日(同12日)は、右翼後方の海に飛び込む場外弾「スプラッシュヒット」となる32号2ランを放った大谷。ジャイアンツの選手以外のアーチは「スプラッシュヒット」と正式認定されないが、日本人初の記念すべきアーチとなった。

 前日12日(同13日)は「1番・投手、指名打者」で二刀流出場。投げては復帰後5試合目の登板で最長で最多となる3回36球を投げ、1安打無失点、4奪三振の好投をみせた。

一方で打席では2三振を喫するなど4打数無安打。試合後には「今日は打席でいい仕事は出来なかったので、そこに対しては悔しい思いはある。またあした、それを返せるように打席の中でしっかりアプローチしたいなと思います」と悔しさをにじませていた。

 これまでの4登板で、翌日に試合があったのは3度。登板翌日の試合は6三振を喫するなど試合前の時点で12打数無安打で13打席安打が出ていなかった。

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