◆米大リーグ ジャイアンツ―ドジャース(13日、米カリフォルニア州サンフランシスコ=オラクルパーク)

 ドジャースの山本由伸投手(26)が13日(日本時間14日)、オールスター前の前半戦最終戦となる敵地・ジャイアンツ戦に先発し、7回3安打7奪三振で無失点の好投で勝ち投手の権利を得て降板したが、2点リードの9回に守護神スコットが同点2ランを被弾して、山本のこの日の今季9勝目の可能性が消えた。

 両軍無得点の初回は、先頭のラモスを遊ゴロ、続くディバースを一ゴロに打ち取ると、アダメズからはスプリットで空振り三振を奪った。

初回の12球のうち、7球が直球と強気の投球。2回は先頭・チャプマンを95・6マイル(約153・9キロ)の直球で空振り三振。続く5番・ヤストレムスキーは二飛。フローレスは歩かせたが、最後は李政厚を一ゴロに仕留めた。3回は1死からベイリーに左前打を許したが、後続を断って無失点。3回まで毎回奪三振と上々のスタートを切った。

 打線からは4回に1死一、二塁からフリーマンの右翼線への適時二塁打で1点の援護を受けた。山本は4回も2死から四球でランナーを背負ったが、無失点で切り抜けた。さらに、1点リード5回にはロハスの左翼ソロで2点目の援護をもらった。2点リードの6回も抜群のコントロールで2三振含む3者凡退だった。

 7回は2死から李政厚に右前二塁打を許したが、後続のシュミットを内角高めのスプリットで見逃し三振に仕留めた。

 山本は試合前時点で18登板で8勝7敗、防御率2・77の成績をマークしているが、前回登板の7日(同8日)の敵地・ブルワーズ戦では、1回持たず4安打2四球で5失点(自責3)と大乱調で7敗目。

前日12日(同13日)には約40分間キャッチボールを行うなどして調整し入念に状態を確認し、雪辱に燃えるマウンドだった。

 15日(同16日)のオールスター戦(アトランタ)にMLB推薦で初選出された。だが、中1日で迎えるオールスター登板は事実上不可能なため、出場予定メンバーからは外れている。

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