◆第107回全国高校野球選手権石川大会 ▽2回戦 日本航空石川11―0鹿西=5回コールド=(14日・石川県立)

 昨夏4強の日本航空石川は11―0の5回コールドで鹿西を下し、初戦突破を決めた。今春のセンバツ出場後に長髪を解禁し、約半数の選手がスポーツ刈りや短髪姿で出場。

打線が12安打4盗塁で圧倒すれば、2投手による継投で2安打、11三振を記録して完勝した。中村隆監督は「もともと2、3年前から話していましたが、センバツが終わって改めて『丸刈りでなくてもいいよ』と伝えました。今の時代に合わせてやっていくのがいいのかなと思うし、そこに高校野球らしさを求めなくてもいいと思います」と話した。

 短髪にした3番・北川蓮二塁手(2年)は「汗をかいても顔に落ちてこない。みんな格好良くなっているし、雰囲気もモチベーションも上がっています」と2安打、2盗塁と活躍。1番・菅野恭輔右翼手(2年)は「先輩が先にしたのを見て、2年生もやろうと。伸ばしていくうちに、髪型は関係ないのかなと思います」と話した。その一方で“丸刈り派”の6番・保西雅則左翼手兼投手(2年)は「丸刈りの方が格好いい。髪型も気にならないし、汗をかいても涼しい。今の気持ちでは、今後も丸刈りです」と誓った。

 センバツとは雰囲気も変わり、夏の頂点に向けて再スタート。5回から登板して好投した保西は「いい緊張感の中で投げられた。

バッティングでも盛り上げたい」と闘志満々。多彩な髪型で、春夏連続の甲子園出場を目指す。(中田 康博)

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