◆第107回全国高校野球選手権奈良大会▽2回戦 奈良8―6五條(14日・さとやくスタジアム)
奈良県内随一の公立進学校・奈良が、2点のリードを守り切って3回戦に進出した。先発の神山詞(3年)は「気持ち的に前のめりになっていた。
中学から1年夏までは主に遊撃手だったが、24年には東大に2人、京大に18人が現役合格した同校で、1年秋から本格的に投手を始めた。「相手の(ヤマを)張ってる球をかわせたら打ち取れる。捕手がリードしてくれる。それに従う」。1年時に同じクラスで現在も仲が良い松本悠斗捕手(3年)とのバッテリーで、今春の近畿大会では昨夏甲子園出場の滋賀学園に2―8で敗北したが、7回を125球、6失点(自責1)で投げ切った。
20日の3回戦では3年連続となる夏の甲子園出場を目指す智弁学園と対戦する。国公立大を志望する理系エースは「2点を取られた3回は四球と自分の失策で自滅した。次はちゃんと修正してやりたい」と研究を重ねて、強打者に挑むつもりだ。