生まれながらのG党を自負するアーティスト・タレントのDAIGOの「巨人でDAI語」。おなじみのあの“ワード”を交えて、ファンならではの愛ある視点でジャイアンツを語り尽くします。

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 交流戦が終わり、リーグ戦が再開していますね。正直、前回のコラムから1か月、かなり悔しい時を過ごしましたね。その間に絶対的守護神マルティネスの開幕連続無失点もセ・リーグタイの31試合で止まってしまったりもありましたね。現状は首位・阪神と9・5ゲーム差の2位というところです。

 とにかく打線が苦しんでいる、と言われています。もちろん岡本という主砲を欠くことが、厳しい戦いになってる最大の要因だとは思うんですけれども。でも、よく順位表を見てみてください。5チームがチーム防御率2点台なんすよ。調べてもらったところ、このまま終わったらセ・リーグでは1965年以来60年ぶりだとか。歴史的にどこも打てないシーズンなんです。ホームラン数で言えば、巨人が1位ですから。だから、得点力が不足しているといっても巨人だけじゃないはずです。

焦って自分たちを苦しめてしまう必要はないでしょう。

 試行錯誤を続ける中で、若手がチャンスをもらって定着してきたなって思ってます。泉口は勝負強さに磨きをかけてクリーンアップを担い、オールスターの出場も決まりました。増田陸は第95代4番にも抜てきされるなど、奮闘を続けています。中山は外野にも挑戦して幅を広げ、オコエ、佐々木も存在感を発揮し始めてきました。それぞれ少ないチャンスを生かそうと懸命にプレーする姿に、接戦をものにしていくためのヒントになる気がしました。

 6日の広島戦。8回2死満塁から増田陸が三塁前のボテボテの当たりを、ヘッドスライディングでセーフにして一時、勝ち越しに成功しましたね。ほんとに気持ちがすごく伝わってきて。とにかく塁に出るとか、何としてもつなぐとか、高校野球みたいながむしゃらなプレーが今こそ必要なのかなって思います。もちろんこういうことだけじゃないとは思うんですけど、ここで大事なのは「KAI」かなって。そう、気合―。

気持ちが見えるプレーは、その日の勝敗にかかわらず必ず次につながるはずです。阿部監督がよく口にする「何が何でも」の精神で、この暑い夏を戦い抜いてもらいましょう。(タレント、アーティスト・DAIGO)

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