◆パ・リーグ 西武1―2日本ハム(14日・東京ドーム)

 自己最多122球の熱投を見せても、日本ハム・達孝太投手(21)は余力があるような爽やかな笑みを浮かべた。最後はネビンを二ゴロに仕留め、2安打1失点で自身2度目の完投勝ち。

昨季からのデビュー7連勝は松浦宏明(86~87年)と並ぶ球団記録。前回の勝利で達成した「すべて先発」によるデビュー最多連勝のプロ野球記録をさらに伸ばした。

 “予告”通りの快投だ。登板前に「9イニングいきましょう。完封したいっすね」と設定した通り、打たせて取る投球でアウトを積み重ねた。2回無死一、二塁では外崎を二ゴロ併殺打に仕留めるなど要所を締め、6月29日にプロ初完投した西武を再びねじふせた。

 前回6日の楽天戦(エスコン)は5回5失点(自責3)で降板。連勝こそ途切れなかったが、不本意な内容に「今思うと疲れていた」と、中間はウェートトレの量を減らし、入浴時間を長くするなど調整法を見直して臨んだ。

 両軍無得点だった5回、ベンチで「お願いします」と援護をリクエストした水谷の“一発回答”となる2ランをきっちり守り抜き、チームをリーグ最速50勝に導いた。抜群のスタミナを見せつけた勝利にも「ヒット2本で1本がホームランって最悪」と、初完封を逃した悔しさを口にする頼もしさだ。(星野 和明)

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