ドジャースの大谷翔平と山本由伸、エンゼルスの菊池雄星の日本人3選手が選出されたオールスター戦が15日(日本時間16日)に米ジョージア州アトランタで開催される。前日14日(同15日)にはメディアデーが開催。
メディアを通じて訃報を知り「うちのめされた。病気だとは知らず、ショックだった」と振り返った後、長嶋さんの思い出を辿った。
最初の出会いは、メッツのメンバーとして参加した1974年11月の日米野球だった。そのシリーズの11月20日の最終戦、静岡・草薙球場でのメッツVS巨人戦は、長嶋さんの現役最後の試合でもあった。長嶋さんはV9メンバーがそろった巨人の4番サードで4打数2安打1打点。相手にいたのが、同シリーズでMVPを獲得したトーレ氏だった。
「サダハル・オーも沢山の本塁打を放っていたが、私のひいきの選手は、ナガシマだった。彼は、野球を正しくプレーした。ハードにプレーし、人々が払った対価に見合うものを見せることができたが、決して見せびらかすようなプレーはしなかった」。高いプロ意識に貫かれた長嶋さんのプレースタイルに共鳴し、意気投合。当時の妻、ジャッキーさんを伴い、長嶋さんの自宅を訪問。
「何を食べたか、忘れたけど、出されたものは全て食べた」と、懐かしそうに語った。2人の再会は2003年4月、長嶋さんはテレビ解説者としてヤンキースタジアムを訪れ、巨人からヤンキースに入団した松井秀喜の師として、トーレ監督にアドバイスを送った。
「彼は一流であり、品格を備えた男だった。非凡な選手だった以上に大切なのは、人間性だ。気さくな人柄でありながら、人生の中で出会えたことを誇りに思える人だった」と別れを惜しんだ。