15日(日本時間16日)にブレーブスの本拠地・トゥルイストパーク(米ジョージア州アトランタ)で開催されるオールスター戦前日の14日(同15日)、恒例行事のホームランダービーが同球場で行われ、1回戦ではパイレーツのO・クルーズ外野手(26)が21本を記録。飛距離513フィート(約156・4メートル)と驚異の一撃も披露した。

最高打球速度は118マイル(約189・9キロ)だった。

 MLB公式サイトのS・ラングス記者によると、2016年以降で118マイル以上の本塁打を放ったのはジャッジ、スタントン(ともにヤンキース)に次いで3人目。513フィートは標高約1600メートルの高地にあり、他球場と比べて約10%打球が伸びるとされるコロラド開催の21年を除くと17年のジャッジに並んで最長飛距離(21年に現メッツのソトが520フィート)だったという。

 クルーズは今季、85試合で16本塁打。5月25日(同26日)の本拠地・ブルワーズ戦では、打球速度122・9マイル(約197・8キロ)の本塁打を放ち、2015年のスタットキャスト計測開始後、最速記録を更新していた。

 全8選手が参加する1回戦、勝ち残った選手が進む準決勝、決勝と最大で1人3度の対戦に臨むホームランダービー。原則として1回戦と準決勝は3分間、決勝は2分間でサク越えした本数を競い、3アウト(本塁打以外はアウト)まで打つことができるボーナスラウンドでは飛距離425フィート(約129・5メートル)以上の一発で1アウト分加算されて4アウトまでとなる。昨年から1回戦と準決勝は40球、決勝は27球という球数制限も加わり、45秒間のタイムアウトもある。

 シーズン中に強振を繰り返すことから、打撃フォームを崩す恐れなどが指摘されており、ドジャース・大谷翔平投手(31)は初出場だった21年以降、4年連続で辞退。この日は山本由伸投手(26)らとベンチから笑顔で各選手の打球を見つめていた。

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