◆第107回全国高校野球選手権北北海道大会 ▽準々決勝 白樺学園4―2クラーク(15日・旭川スタルヒン)

 初の連覇を目指す白樺学園が昨夏決勝で対戦したクラークを4―2で破り、3年連続の4強入りを決めた。

 初回に4番・冨沢悠斗(3年)の中前適時打で1点を先制すると、4回には先頭の冨沢が公式戦初となる本塁打をライトスタンドに突き刺し、追加点。

1点差で迎えた7回には、2番手でマウンドに上がった9番・土屋優輝投手(3年)が1死一、三塁から2点適時二塁打を放ち、突き放した。

 守っては、先発のエース左腕・神谷春空(3年)が5回1失点と好投。2番手・土屋も1回2/3を最少失点でしのぐと、7回途中からマウンドに上がった冨沢が2回1/3を無失点に抑えてゲームセット。14安打を打たれながらもクラークの反撃をしのぎ、亀田直紀監督は「向こうは去年うちに負けているので、非常に気持ちが入っていましたし、簡単にはいかないと思っていた。(冨沢は)前回気持ちが入っていなかったので『外すぞ』と言いました。この2日間で気持ちを入れて練習させましたので、そういう意味では粘り強く投げてくれたと思います」と振り返った。

 洞爺湖シニア時代、健大高崎の最速158キロ右腕・石垣元気(3年)とチームメートだった冨沢。「なんであんなに速くなったのかわからない」と驚く成長曲線を描き、高校球界を代表する投手となった親友とは、年末年始に室蘭市内で顔を合わせた。甲子園での活躍などに刺激を受けており、「中学校で一緒にやってて、あれだけ注目されているのが悔しい。健大高崎と試合して絶対倒してやりたいという思いはある」と聖地での直接対決を熱望していた。

編集部おすすめ