巨人・阿部慎之助監督(46)は、15日のヤクルト戦(静岡)の中止を、先を見据えて恵みの雨と捉えた。午後6時開始予定が同6時30分に変更になったが、断続的な雨もあり午後6時に中止が発表。
両軍の今後の日程を見ても、代替試合が行われるのは9月下旬以降が現実的。5月6日の阪神戦(東京D)で左肘じん帯を損傷した岡本は現在ノックを受けるなどのメニューに取り組み、12日にはベースランニングを再開した。今月中の打撃練習再開にも意欲を示しており、全治3か月程度と見込まれる中で順調に復帰への道を歩んでいる。
主砲の離脱後は得点力不足が顕著。不在中の「4番」には坂本や吉川ら6人が座ってきた。阿部監督も「いるメンバーでやらなくちゃいけない。和真の穴っていうのは誰にも埋められないんだけど」と話してきた中で、チームとして何とかもがきながら41勝41敗3分けの勝率5割に踏みとどまっている。
逆転リーグVへ向けて、岡本復帰後のシーズン最終盤に、代替開催が大きな意味を持つ可能性はもちろんある。明るい未来を信じて、まずは球宴前の残り4試合で白星を重ねて後半戦に入っていく。(田中 哲)