2位の巨人が、前半戦ラストとなる19日からの阪神3連戦(東京D)で現在、先発ローテを担う“日本人3本柱”を投入することが分かった。15日のヤクルト戦(静岡)が雨天中止となり、ローテ再編。
巨人が安定感のある“日本人3本柱”の投入で猛虎打線の勢いを止める。ヤクルト戦が雨天中止となったことを受け、先発予定だった西舘が17日の神宮に回った。阿部監督は、「西舘をスライドさせて、温大を阪神戦に持っていく」と話し、前半戦最後の阪神3連戦は山崎、赤星までは予定通りとして、さらに流動的に考えていた3戦目を井上に託すことを明かした。
球宴前のカギとなる大きなカードを、若き3人に託す。首位・阪神には、7月1~3日の甲子園で3連戦3連敗するなど今季はここまで4勝11敗と大きく負け越している。後半戦に望みをつなぐ意味でも、どの試合も落とすわけにはいかない。初戦はチーム勝ち頭の8勝(2敗)、リーグトップの防御率1・15をマークしている山崎に任せる。阪神戦は2試合に先発して1勝0敗、防御率2・45と相性は決して悪くない。15日は、G球場でキャッチボールやランニングなどで汗を流した右腕は「ここから後半戦まで大事になってくる」と覚悟は十分だ。
2戦目を任される赤星はここまで16試合で先発して11試合でクオリティースタート(QS=6回以上自責3以内)を記録するなど6勝(6敗)で防御率も2・13。
投手陣全体では、阪神にはセ5球団の中でワーストとなる防御率3・36と苦心してきた。杉内投手チーフコーチは「期待しましょう」とハッパをかけた。チームにとってもヤマ場とも言える3連戦。総力戦で乗り越える。