夏の地方大会は負けたら終わり。高校日本代表の選手を除けば、最後の真剣勝負の場になる。
右腕なら健大高崎(群馬)の石垣元気、大阪桐蔭の森陽樹、神村学園(鹿児島)の早瀬朔、延岡学園(宮崎)の藤川敦也らがトップランナー。石垣は最速158キロの枕ことばだけでなく、直球の平均球速が150キロを超える点に末恐ろしさを感じる。
左腕では愛知の公立校・高蔵寺の芹沢大地の躍動感あふれるフォームに心を奪われたが、すでに敗退した。全国の野球ファンに彼の強い直球を見てほしいと願う。小倉監督、U―18日本代表への選出、どうぞお願いします。未来富山の江藤蓮もスカウトの評価が高い。
捕手なら強打も光る学法石川(福島)の大栄利哉がイチオシ。プロの需要が高い遊撃手では神村学園の今岡拓夢が希少な右のスラッガーということもあり、人気を集める。横浜・阿部葉太は4年後のドライチ。プロでも球界のリーダーになると予想する。(編集委員・加藤 弘士)